イボ治療は根気が必要。皮膚科医が教える治療と通院間隔のポイント
足の裏や手にできたイボ(尋常性疣贅)の治療で、「思ったより通院が長引く」と感じたことはありませんか。イボはウイルスによる皮膚のできもので、実は多くの方が想像する以上に根気のいる治療になることがあります。この記事では、イボ治療の基本的な考え方と、当院で対応している治療の選択肢についてご説明します。
イボ治療の基本:液体窒素療法は継続がカギ
イボの治療でまず選択されるのが、保険診療でおこなえる液体窒素療法(冷凍凝固療法)です。マイナス196度の液体窒素を綿棒やスプレーなどで患部に当て、ウイルスに感染した組織を凍結させて壊す治療法です。
この治療は、1回で完全に治ることはあまり多くありません。少しずつイボを縮小させていく治療のため、数回受けてもすぐに変化を感じられないことがありますが、それは効果が出ていないという意味ではありません。焦らず治療を続けることが大切です。
治療期間には個人差があります
治療にかかる期間は人によって大きく異なります。数回の通院で治る方もいれば、数か月から場合によっては年単位で治療を続ける方もいらっしゃいます。
治療しなくてもイボが自然に消えていくこともありますが、放置している間に数が増えたり、触ったり削ったりすることで体の他の部位や周囲の方にうつってしまうことがあります。気になる場合は、小さいうちに治療を始めるほうが、結果的に負担が少なく済むことが多いです。
治りにくい場合の治療選択肢
液体窒素療法でなかなか改善しない場合には、当院では以下のような治療選択肢もご案内しています。
- ヨクイニン内服:ハトムギの種子から作られる漢方薬で、体の免疫的な働きを助ける目的で、液体窒素療法と併用することがあります。これ単独でイボが確実に治るというものではありません。
- 炭酸ガスレーザー治療:自費診療となりますが、局所麻酔をしたうえでレーザーによりイボの組織を取り除く方法です。液体窒素療法を繰り返すよりも治療期間の短縮が期待できる場合がありますが、削った部分は傷になるため処置が必要で、深いイボでは再発することもあります。費用はイボの大きさや数によって異なります。詳しくはホクロ・イボ除去(炭酸ガスレーザー)のページもあわせてご覧いただくか、診察の際にご相談ください。
どの治療が適しているかは、イボの大きさ・部位・治療歴などによって異なりますので、診察の際にご相談ください。
通院間隔を守ることが大切です
液体窒素療法は、間隔が空きすぎると効果が下がりやすいとされています。当院では、1〜2週間に1回のペースでの通院をおすすめしています。スケジュールを守って通院いただくことが、改善への近道につながります。
診察室でよくあるご質問
Q. イボの治療は何回くらい通えば治りますか?
A. 個人差が非常に大きく、数回で治る方もいれば、数十回を要する方もいます。1〜2週間ごとの通院を繰り返しながら少しずつ小さくしていきます。イボの大きさや部位、治療への反応には個人差があるため、診察のうえで経過を見ながらご相談させていただきます。
Q. 液体窒素は痛いですか?
A. 痛みの感じ方には個人差がありますが、治療中や治療後にピリピリとした痛みやしみるような感覚を伴うことがあります。効果が乏しい場合や治療が長引く場合には、局所麻酔下に炭酸ガスレーザーでイボを削り取る方法(自費診療)もあります。
Q. イボは人にうつりますか?
A. イボの原因となるウイルスは、皮膚の直接接触や、タオルなどを介した間接的な接触でうつることがあります。イボを触った手で体の他の部位(特に傷や荒れがある部位)を触らないようにご注意ください。
まとめ
イボの治療は、根気強く向き合う必要がある皮膚疾患のひとつです。治療の経過には個人差がありますので、気になる症状がある場合は自己判断で市販薬などを試す前に、一度当院皮膚科にご相談ください。
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